2016年よりスタートした新座市にあるバレエ教室です。音楽、お芝居、舞踊、絵画、舞台装置と揃った総合芸術であるバレエをより多くの方に気軽に触れて楽しんでもらいたいと思いスタートいたしました。
この前できなかったことが今日は少し上達していた、初めてチャレンジするテクニックだったけど自分が思ってたよりもできて嬉しいなど子供達の日々の成長に目を細める毎日です。
最初はみんなできなくて当たり前
多くの子を見てきましたが、最初からキチンと参加できた子もいればできなかった子もいます。初めての環境でもすぐ飛び込める子もいれば、ママから離れられない子もいます。私自身、4歳の頃の初めての幼稚園が恐ろしくて泣きじゃくって全力で拒否していたのを未だに覚えています。初めてのことは大人が思うよりも小さな子には恐ろしいものなのです。イケバレエでは段々慣らしていくための環境を用意していますので、最初ママから離れられなくてレッスンできなくても4回の体験レッスンがございますのでご安心ください。1回目は見学だけして場所に慣れる、2回目はジャンプだけチャレンジして楽しさに触れる、3回目はママの近くでストレッチを真似っこしてみる、4回目はできるところだけ一緒にレッスンしてみるなどの使い方でも大丈夫です。時間をかけて一歩前進できたらそれだけでもすごいことだと私は考えます。最初の一歩こそが重要なのです。
恥ずかしがって何もしようとしない子もいました
ある子は他にお友達がいると緊張してママから離れてレッスンできない、なんてこともありました。その子の場合はマンツーマンでレッスンできる曜日に新たにクラスを作り、まずは先生と仲良くなるべく一緒に遊ぶところからスタートしました。先生と一緒に遊ぶようになってから少しずつストレッチやスキップを練習し誰に見せても恥ずかしくないと自信をつけてもらえるまでに。
ストレッチをする時はあんまり急にやると痛みにびっくりしてしまいますからね。伸ばすところに手を触れて「ここを少しだけ硬くしてみたいんだけどできるかな?」など声かけをして強度の低いところからスタートしました。最初のうちは本当に硬くするだけ、でも段々繰り返していくうちに「少しだけ痛くても頑張れたよ!」と言ってもらえとても嬉しかったのを覚えています。今では左右開脚、前後開脚ピッタリ開く高い柔軟性を手に入れてくれるまでになりました。
身体を動かすのも恥ずかしがっておりましたが、最初は先生と枕投げをして遊んだり、かけっこしたりしているうちに手をつないでジャンプしてくれるようになりました。ジャンプすることが楽しかったらしく、大好きなジャンプを起点にスキップやギャロップも手をつないでチャレンジすることができるようになり、「先生やらないで!私一人でできるから」と怒られるまでになりました。少しでもいい変化があったらそれをしっかり見つけ、褒めます。出来ないことがあったらその子に合わせた方法、言葉でしっかり伝え、一緒に練習します。一人では何もしたがらなかったのに発表会で頑張って踊っている姿を見た時は目頭が熱くなったのを覚えています。
今ではその子はバレエがとても好きになってくれ、、皆の前でお手本をしてくれたり、先生が気を付けるポイントを尋ねた時も率先してポイントを教えてくれるなど、4歳だったあの頃とまるで別人です。
今中学生、高校生になってバレエを好きで続けてくれる子もたくさんいますが今でも「小さなころは転んでアゴぶつけて泣いちゃってたな」とか「ママの好きなところ自慢されてたな」とかふと思い出して笑ってしまうことがあります。
そんな多くの心の輝きを一人ひとりが見せてくれるのです。生徒一人ひとりにドラマがあります。
そんな素晴らしい生徒達を最大限成長させることがイケバレエの目標です。
誰もが成長の種を開花できます
小さな子は自分で考え、それを認めてもらうことが大好き。『先生!これであってる?』と注意した内容をキチンと把握し披露してくれます。ストレッチしたらどんないいことがあるのかな?と質問してみたら『お姉さんみたいに脚を上げられる!』『ママにすごいって言ってもらう!』など様々な目的を年少さんから持てる子も出てきました。
そんな子供たちの一番難しい言葉『できない。』これは言葉が足りない事がほとんどで、「やり方がわかないから教えて。」「一人じゃ恥ずかしいから先生とならできる。」「ヒントをくれたら先生なしでもできる。」とよく聞くと『できない。』に続く言葉をキチンと拾ってあげるのがとても大切です。
イケバレエではそんな『できない。』を一つひとつクリアしていって、新しい『やってみたい!』を生み出し、『できた!』を増やしていくことを大切にしています。達成する喜びから新たな挑戦を。これからの多くの事を乗り越える手段としてお伝えできればと思っています。